ルート配送の仕事って、どうしても、ラクなイメージや話を聴きますよね?
でも実は、いうほどラクな仕事内容ではありません。
ラクだと言うのは、あくまで「物流業界の中では」という話であり、運ぶモノやコースでラクかキツいかは大きく違います。
もし、あなたがルート配送の仕事内容や、年収に興味があるなら、ぜひこのページを最後まで、読み込んでください。
そうすれば、なぜ、ルート配送の仕事が業界の中でもラクなのかが具体的にわかります。
未経験から食品関係のルート配送をして、今年で5年目になります。
これまで地方から、市内中心部まで、いろんな場所に配達をしてきました。
結論から言うと、
“ルート配送の仕事はラクな方だけど、内容(運ぶモノ・コース)によって大きく差がある”
というお話をしていきます。
もくじ
ルート配送がの仕事が楽な3つの理由

ルート配送の仕事が楽な理由は次の3つです。
- ルートが固定されているから
- 同じ荷物を運ぶから
- 思考停止できるから
それでは、僕の体験談と合わせて、1つずつ説明していきます。
ルートが固定されているから

名前の通りルート配送の仕事は、同じ運行ルートで配送します。
なので、配送ルートを覚えてしまえばルーティンワークで仕事をこなせます。
それでも道を覚えるまで、かなり不安だと思いますが、GoogleMAPがあるので道はほぼ大丈夫です。
それに、ほとんどの会社は、先輩社員から仕事内容の引き継ぎがあります。
逆に、引継ぎが無い会社はハズれなので、
面接の段階で、仕事の引継ぎはどう行うか質問してみましょう。
引き継ぎで重要なのは、先輩が作ってきたノウハウや情報をキチンと聴くことです。
具体的には…
・高速道路が通行止めになった場合のルートは?
・渋滞した時の裏道は?
・癖のあるお客さんは?
など、先人しか知らない情報を聞いておきましょう。
同じ荷物を運ぶから

ルート配送は、運ぶ荷物もほぼ同じです。
同じ納品先なのは、リピート購入をしている会社・人への配達になるからです。

例えば「ウォーターサーバーの水」なんかもそうですね。
この場合はサーバーなどの‟アフターサービス”も含めた、ルート配送になりますが、ほぼ水しか運びません。
その為、納品する個数を間違えなきゃOKなのでイージーです。
荷物で怖いのは、誤って落下して破損させたり、雨に濡れたりすることですね。
破損は代替品を手配や、最悪、買い取りで済みますが、問題なのは濡れた時です。
ちょっと箱が濡れただけで、文句を言われることもあるので、雨の日はダンボールを余分に持って行き、潰して傘代わりに使います。
思考停止できるから
ルート配送は決まった場所に、決まった荷物を納品する仕事です。
飛び込みの営業のように、1日になんども訪問したり、接客業のようにたくさんの客と相手をしなくてもOKです。
つまり、対人のコミュニケーションが少ない仕事でもあります。
さらに、やる事が決まっているので、ルーティンワークにすることができれば、ほぼストレスがかかりません。
これは自分自身で判断する回数が少なく、ストレスが少ないからだと僕は思っています。
特に納品先で、何かトラブルが発生しても、
「会社から連絡します」
で、済ませることもできます。
よほど、延着(遅れて納品)などがなければ怒られることもありません。
↑慣れるとほぼ、上の対応でなんとかなってます。
ルート配送のデメリット(つらい理由)
ルート配送のデメリット(つらい理由)も当然ながらあります。
それは、この『 なぜルート配送がつらいのか?【ルート配送で、消耗する5つの原因】 』で深く解説しているので、ぜひ、転職前に読んでください。
ルート配送の年収・仕事内容・求人について
さて、ここまではルート配送が楽な仕事の3つの理由を紹介してきました。
続いては
・ルート配送の年収
・仕事の流れ
・求人の際の選ぶポイント
・向いてる人/向いてない人の見極めポイント
について説明していきます。
その1:ルート配送の年収は?

未経験からでも始められるルート配送の年収は、ざっくり300万から400万が相場になっています。
また関東・東海・関西が高くて、それ以外の地域は低い傾向にあります。
これは単純に物価・需要が影響をしていると思います。
ちなみに僕の年収は350万です。
先ほどの高い地域以外に、住んでますけど大体平均には収まってますね。
その2:ルート配送の仕事の流れ
ルート配送の仕事内容ですが、僕の仕事の流れをざっくり書いてみます。
勤務は平日の8:30から17:30までになってます。
ですが、荷物の積込みや1件目の都合などに合わせて、早めに出勤しています。
7:50 | 出勤して荷物を積み込み8時10分までには出発する |
---|---|
12:45 | ちょっと遅めの昼食を食べる |
15:10 | すべての荷物を配達完了し帰社する |
15:30 | 帰社後に車両日報等のデスクワークをこなす |
16:30 | 業務を終わらせて退社する |
1日の配達件数は、大体20件あるか無いかで走行距離は100キロありません。
昼休憩はお客さんの休憩時間に、合わせてする感じですね。
ちなみに僕の会社では、1日の仕事が終わり次第、退社OKなので、僕は仕事をちゃっちゃと終わらせています。
年末年始の繁忙期じゃなければ、残業なし(0時間)で退社することもできます。
その3:ルート配送の求人
ここまでで、ルート配送のメリット/デメリットや仕事内容は理解してもらえたと思います。
そうなると、
「で、どんな会社の求人がいいの?」
ということになりますよね。
ここでは、
・ルート配送を募集している会社の特徴
・仕事のハードルの見極めポイント
この2つを解説したいと思います。
ルート配送で募集している会社は?

ルート配送の会社ですが、そのほとんどが、中小企業だったりします。
なので、会社が倒産する可能性で選べば、上場している企業を選んだ方が無難ではあります。
ただし、僕の働いている会社のように、「終わり次第退社できる」という会社は、中小企業の方が多い印象です。
さらに茶髪・ピアスOKという会社もあります。
求人情報に記載されてない時は、面接時に確認すればOKです。
運ぶ荷物で仕事のハードルが変わる
例えばウォーターサーバーの水や、自動販売機の補充をする仕事はかなりキツイです。
水物は単純に重いからです。
僕も2リットルのペットボトルを、100ケースとか運んだ日は腕がパンパンになりました。
重いものを運びたくないのなら、軽いものから始められる業界を選ぶと良いでしょう。
たとえば、ホテルの備品・消耗品を扱っている業者なら、ウォーターサーバーの水みたいな重いモノは無いと思います。
ここも面接時に、実際の商品を確認させてもらうとよいですね!
逆に見せてくれない会社は、ヤバい会社だと思います。
その4:ルート配送に向いている人はどんな人?
ルート配送に向いている人は、自分の勤務日に休まない人です。
すなわち、急な欠勤をしない人です。
中小企業が多い、ルート配送の業界は人員が不足しがちです。
その分売り手市場とも言えますが、余分な人員を置いていないのも確かなこと。
もし、あなたが採用する立場の人だとすれば、次のような人を採用したいと思いますか?
・体調管理ができなくて、急に休みがちの人
・持病があって、健康面に不安のある人
こういう人は、採用する側の立場で考えると、取りにくいですよね?
なので、いつも規則正しい生活をして、健康的な人が需要がある向いている人だと言えます。
運転中に勉強しよう【先を見据えて】

ここからは、ルート配送のキャリアについて説明します。
ルート配送は転職しやすい分、年収の天井も低いのが特徴です。
ルート配送を含む、トラックドライバーの仕事は、40代を前に、給料が頭打ちになる傾向があります。
なぜなら、ルート配送という仕事自体は、単純労働なので人件費を掛けられないからです。
ところが物流業界は、古い体質の会社が多いので、年功序列で上が居なくなると管理職に上げられます。
それが、平均で50代付近なので、その年代になると再び給料が上がります。
僕が、考えるキャリアアップの選択肢は2択です。
①管理職になるまで耐え抜くこと。
②大型免許やフォークリフトの免許を取得し、転職する。
この2択になります。
運転中の時間を有効活用する

僕がオススメするのは運転中に勉強したり、実践をするという事です。
なんせルート配送は基本1人ですからね。
ラジオや音楽聞くのもいいですが、僕は転職するときの面接のコツの動画の音声だけを聞いていたりします。
そして実際の面接で答えられるように、質疑応答の練習をしています。
この動画はホワイト企業で、サラリーマンをしながらYouTuberをしている「サラタメ」さんの動画です。
とても、参考になります。
事前に答える練習をするだけでも、ぜんぜん変わります。
少しでも採用率が上がるように、練習をしましょう。
まとめ:敷居は低いが天井も低い
本記事のまとめです。
- 決まったルート・荷物を運ぶルート配送はストレスが少ない
- 中小企業が多い分茶髪・服装・退社時間など自由な社風の会社も多い
- 向いている人は急な欠勤をしない人
- 資格を取って転職しないと年収は上がりにくい
- 仕事中に面接の練習や勉強をしよう!
これからも、日本の物流業界をけん引するので、まだまだ需要がある業界だと思います。
まずルート配送でトラックの運転に慣れてから、資格を取れば、早期キャリアアップも可能です。
また物を運ぶということは、誰かの為になっているのでやりがいもあります。
ぜひチャレンジしてみてください。
必要な資格(運転免許・フォークリフトなど)を確認する。
求人サイトに登録して募集を探し、転職活動をする。